漢方薬と生き方の相談。がん、鼻炎、蓄膿、胃下垂、食欲不振、肝臓病の相談。漢方医学と生き方を求める相談薬局。自然の理薬局ー鹿児島市

便秘

便秘

漢方では、体質が気力、体力とも不足している状態の「虚の体質」の場合は(補)の治療を行い、体力を補ってやります。一方、体力が正常の状態か、又は、それ以上の気力、体力のあるもので「実の体質」は瀉(しゃ)の治療を行い、体力の有り余ったものを体外に出してやります。
漢方では『虚するものは、補い』『実するものは、これを瀉する』というのが、その治療方針であります。

I.体力のない(虚)の体質で、補の治療の処方

1. 桂枝加芍薬湯・桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくとう・けいしかしゃくやくだいおうとう)

・ 無力体質でありますから下剤を服用すると下痢したり、しぶり腹になって腹が痛んでしまいます。
・ これは体の体内を温めて、便意をつけるようにします。
・ お腹が冷えて下痢する人もいます。
・ ガスっぽく、何回もトイレに行きたくなる症状の人もいます。
・ ガスっぽい人は、お腹が冷えていますので、桂枝加芍薬湯に蜀椒(しょくしょう)である山椒の皮とか人参を加えたりします。

2. 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
  桂枝加芍薬湯に膠飴(こうい)の飴を加えたものです。
要するに、無力な体質で疲労しやすく、腰痛、動悸、寝汗、口渇、手足のほてり、トイレの回数が多い症状に使用します。

3. 附子理中湯(ぶしりちゅうとう)
  新陳代謝がひどく衰えた体質で手足の冷える人に使用します。
体質の冷えた人に下剤を用いてもなかなか改善しません。
この処方の中の、附子、人参、乾姜などで体をうんと温めますとその生薬が腸管を刺激して排便を促します。

4. 麻子仁丸(ましにんがん)
  老人や虚弱体質の常習便秘にもちいる下剤であります。
芍薬(しゃくやく)厚朴(こうぼく)枳實(きじつ)が腹部の筋肉をやわらげて、蠕動運動を促します。

5.潤腸湯(じゅんちょうとう)
  老人の常習性便秘に使用、皮膚の潤いが無く、尿量の多いものに使用します。

6. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  足腰の冷え、肩こり、目眩、動悸などがあり、貧血気味で、水っぽいポチャポチャした感じのある体質の便秘に使用します。

7. 加味逍遙散(かみしょうようさん)
  更年期の婦人で下剤がうまく作用しない人の便秘に使用します。

8. 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
  老人や虚弱者の便秘に使用します。他に症状のない人に使用。便秘して食べると嘔吐するものに使用します。

II.体力のある(実)の体質で、瀉の治療の処方

1. 大柴胡湯(だいさいことう)
  がっちりした肥満体質で、みぞおちから両脇にかけて抵抗と圧痛のある胸脇苦満の症状を呈し、肝機能障害のある便秘のある人に使用します。

2. 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
  体全体がやわらかい感じのする肥満の体質で、でっぷり肥った人の便秘に使用します。

3. 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
  赤黒くがっちりした体質で、頭痛、肩こり・のぼせ気味で、便秘しているものに用います。

4. 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
  顔が赤みがかって、のぼせ気味で、いらいらしたものの便秘に使用します。みぞおちのあたりに痞えがある人に使用。

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